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graphpie2128_128自動車保険の中に、人身傷害補償保険というものがあります。新しくできた保険ですが、人身傷害補償保険の必要性と搭乗者傷害保険とどのような違いがあるのかを詳しく紹介します。

人身傷害補償保険

人身傷害補償保険は、運転中はもちろん、公共交通機関(バス、タクシー)を利用している際、さらにひき逃げや当て逃げにあった際には、加入時に設定した保険金を受け取ることができます。

また、過失の割合に関係なく厚い補償を受けることができるというメリットがあります。

例えば、過失割合が「契約者30」対「加害車両70」の割合で事故に巻き込まれ、3,000万円の損害が生じたとします。

この際、人身傷害補償保険に未加入の場合、加害者の賠償は3,000万円の70%なので、2,100万円となり、残りの900万円は自己負担となります。

一方、3,000万円以上の人身傷害補償保険に加入していると、過失割合に関係なく、迅速に3,000万円全額を補償してもらえます。

その上、過失割合に関しての示談というのは通常長引きます。そのため、賠償金をなかなか受け取ることができません。

しかし、人身傷害補償保険に関しては、治療費、休業補償、慰謝料などを算定したら、示談の進捗に関わらず、即座に支払ってくれるメリットがあります。

人身傷害補償保険の必要性

必要性が発揮されるのは、前述の示談交渉がこじれた際には、その必要性を実感することができるでしょう。

特に、過失割合を決める示談交渉は、調整することが難しくなるのが一般的です。被害者が完全に停車していて、加害者が危険運転でもしているのでしたら過失割合を決めるのは簡単ですが、通常は一方的な事故というのは起きにくくなります。

この示談交渉がこじれてしまった場合、示談交渉がまとまるまで治療費、休業補償、慰謝料などはありません。そのため、金銭的な負担が増えてしまうのです。

しかし、人身傷害補償保険に加入していることで、示談交渉に関係なく保険金が入りますので、安心して治療を受けることができるのです。

搭乗者傷害保険との違いに関して

搭乗者傷害保険も人身傷害補償保険も、似た性質がります。

もちろん、双方とも一長一短ありますので、両方の保険に加入するというのが、最大の効果があります。

怪我をした時には一長一短ですが、もし死亡してしまったときのことを考えた場合、大きな差が出てきます。

つまり、人身傷害補償保険の保険金は最大1億円、一方、搭乗者傷害保険は一律1,000万円と非常に大きな差があるのです。

最大1億円に関してですが、例えば死亡した人一家の大黒柱のお父さんならば1億円となり、お母さんの場合は6,500万円、子供の場合は8,000万と死亡した人間の続柄などによって、保険金が異なってきます。一方、搭乗者傷害保険は誰が死のうと一律1,000万円です。

死亡事故のことを考えると、人身傷害補償保険の方への加入の方がメリットはあります。

慰謝料に関して

慰謝料とは、精神的な損害をお金によって補償するために支払われるもので、自賠責保険では最高で120万円までが慰謝料とされています。

計算方法は、1日4,200円で、対象日数や被害者の傷害の状況などを勘案し算出され、最高で120万円です。

人身傷害補償保険に加入しておけば、120万円を超えた慰謝料は人身傷害補償保険で賄ってもらえます。

後遺症の補償に関して

事故に遭い、後遺症が残った場合、後遺障害に関しての等級に応じて、75万〜4,000万円の間で補償を受けることができます。

人身傷害補償保険でも後遺障害の補償がありますが、保険会社によって細かく異なっておりますので、確認をすることをおすすめします。

まとめ

人身傷害補償保険の必要性というのは、過失割合の示談交渉がこじれた際に、必要性を遺憾なく発揮します。この過失割合の示談交渉はこじれる可能性が極めて高く、その結果、保険金を受け取るまで期間が必要になるのです。

しかし、人身傷害補償保険に加入していれば、治療費、休業補償、慰謝料など必要な補償が即座に受け取れます。

また、死亡した際は、続柄や家族内での役割に応じて、死亡補償金が最高で1億円まで受け取ることができます。これは似た保険である搭乗者傷害保険とは大きく異なります。

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