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任意保険に関してですが、人身傷害補償保険というものがあります。これは、事故で怪我を負った際に必要なものですが、今回は人身傷害補償保険を紹介します。
人身傷害補償保険とは
人身傷害補償保険は、2000年前後により各保険会社から発売された比較的新しい保険です。
また、名称も「人身傷害補償」「人身傷害補償特約」と呼称することもあります。これは、各保険会社によって異なりますが、内容は人身傷害補償保険と同じです。
現在、認知度を増してきていますが、具体的には、事故が起きて加入者が怪我を追ってしまった際、過失の割合に関係なく損害分の保険金が支払われるというものです。
怪我に備える保険
自分の過失が多い事故や相手の過失が多い事故、単独事故、歩行中の事故、様々な事故において自分や家族が死傷した場合に補償を受けることのできる、自分と家族の怪我に備える保険になります。
そのうえ、自動車に乗っていない場合、バスやタクシーなどに乗っている場合に事故にあっても、補償を受けることが出来ます。
さらに、事故後の示談交渉を待たずに損害額が決定しましたら、速やかに保険金が受け取れるなどのメリットがあります。
しかし、受け取れる保険金は加入時に設定した保険金額までになりますので注意が必要です。
人身傷害補償保険のメリット
自身の過失が多い事故
人身傷害非加入なら、自己負担額が多くなるのですが、人身傷害に加入しておけば全額受け取りが可能になります。
例えば、1億円の損害で過失割合が相手60:自分40なら、4000万円は自己負担になってしまいます。一方、加入しておけば全額受け取りが可能になります。
相手の過失が多い事故
相手が任意保険に加入をしていても、示談が長引くことで保険金はすぐには受け取れませんが、人身傷害補償保険に加入していれば、即座に受け取れるのです。
さらに、相手が保険非加入であっても、損害分を賄うことが出来ます。
単独事故の場合
単独事故を起こして我を負った場合、人身傷害補償保険から治療費、休業損害、慰謝料などを受け取ることが出来ます。
当て逃げされた場合
当て逃げをされた場合、人身傷害補償保険から治療費、休業損害、慰謝料などを受け取ることが出来ます。
歩行中
人身傷害補償保険から治療費、休業損害、慰謝料などを受け取ることが出来ます。
この際、過失の割合は問いませんが、契約車両の搭乗時以外にも補償される特約のみです。
他の車に乗車中
他人の車のほかやバス、タクシーなどに乗車中での補償が可能です。
人身傷害補償保険から治療費、休業損害、慰謝料などを受け取ることが出来ますが、これも契約車両の搭乗時以外にも補償されるという特約に限られます。
まとめ
人身傷害補償保険は、まだ新しい保険なのですが、自身と家族を守るための保険であるといえます。
保険金に関しては、加入時に設定した保険金額までしか受け取ることができないのですが、かなり広い事故であっても、保険金を受け取ることができるなど大きなメリットがあります。
契約によってですが、車に乗っていなくても、さらにはバスやタクシーなどに乗っていて補償の対象となります。
また、通常、話がこじれてしまう示談交渉などを待たずに損害額を受け取ることができるので、安心して治療に専念することが出来ます。