家族間での等級の引き継ぎはどうしても高額になりがちな新しく免許を取得した子供の等級を入れ替えることにより、もしくは完全に譲渡することにより、保険料を低くするサービスです。この等級の引き継ぎはどのようにしたら行うことができるのでしょうか。
等級を引き継ぐための条件
等級の引き継ぎは誰に対してでも行えるものではありません。等級を引き継ぐことのできる人物は下記のような相手になります。
- 契約者の配偶者(内縁関係であっても可)
- 契約者の同居の親族
- 配偶者の同居の親族
つまり、同居している家族に対しては等級を引き継ぐことができるわけです。ただし、血縁関係や配偶者であっても、同居をしていないと家族観での等級を引き継ぐことはできません。
子供が独り立ちを考えているのであれば、子供と同居をしている間に等級の引き継ぎを行なった方がいいでしょう。自分はもう車に乗らないから等級を引き継ぎたいと考えた場合、同居をしてもらう必要があります。親戚にも等級の引き継ぎは可能ですが、やはり同居をしていることが条件になります。
等級の引き継ぎ方法は?
等級の引き継ぎに関してですが、手順は非常に簡単です。手間なく特に難しい点というのもありません。
基本的には、保険会社の担当者へ等級の引き継ぎをする意志を伝えれば、保険会社の指示に従い手順を踏んで行っていけば万事解決です。
親の等級を子供へ引き継ぐ
- 親の車から子供の新車へ、車両入れ換えの旨を申込む
- 子供の新車へ車両入替後、保険名義を親から同居する子供に変更をする
- 親の車は親の名義で、任意自動車保険へ新規加入をする
この場合、親の車が11等級以上であれば、セカンドカー割引を利用することも可能で、その場合は、子供は7等級から(通常は6等級)スタートになります。
自身がもう車に乗らない場合
- 等級が大きい親の車と等級の小さい子供の車で車両入替の申請をする
- 申請と同時に等級の小さい子供の車の保険は解約
- 解約時、中断証明書の発行を依頼(7等級以上に限る)
- 子供の車へ車両入替後、保険名義人を本人から子供に替える
- 親の車は廃車手続きをする
このような段階を経て、等級の引き継ぎを行ないます。細かいことは、保険会社によって異なりますので、引き継ぎを考える際は、保険会社へ相談をした方がいいでしょう。
また、引き継ぎの際には、車検証の名義変更が必要になる場合もありますので、こちらも事前に保険会社へ相談しておきましょう。
等級の引き継ぎが出来ないケース
等級の引き継ぎはどのような場合でもできるというわけではありません。等級の引き継ぎが出来ないケースとしては、例えば子供が事故を起こして3等級ダウンするから、20等級の親の等級と入替たいというものです。
下記のような場合は、等級の引き継ぎをすることができません。
- 車を新規取得した場合
- 廃車
- 譲渡
- 増車
- 減車
これらの場合のみ、等級の引き継ぎが出来ます。それ以外の場合では、等級の引き継ぎはできませんので注意をしてください。
まとめ
等級の引き継ぎに関してですが、同居をしている親族であれば親戚や内縁関係の配偶者まで等級の引き継ぎを認めています。
引き継ぎに関しては、非常に簡単です。基本的に保険会社の担当者に指示に従えばすぐに完了すると思われます。
また、例えば、事故を起こしたから等級を入れ替えたいというのは認められませんので注意が必要です。