年齢条件によって自動車保険料は大きく異なってきます。これは、自動車保険の契約者間での不公平をなくすものとしてこのようになっているのですが、若い人の場合は高額な自動車保険を支払うのは少し大変です。今回は、年齢条件と特約の設定で保険料を安くする方法を紹介していきます。
年齢条件と保険料
年齢条件ですが、基本的に3つの区分で分けられています。
- 全年齢補償
- 21歳以上補償
- 26歳以上補償
このように分かれています。保険会社によっては26歳以上でさらに細かく分かれていることがあります。
そして、基本的に年齢が若ければ若いほど、自動車保険料は高くなる傾向があります。これは、過去の事故のデータから割り出されており、若年層なほど事故を起こす可能性が高くなるという結果があるからです。同様の理由で70歳以上の高齢者も事故を起こす確率が高くなるというデータがありますので、保険料が高くなります。
一方、50歳~60歳はゴールド免許を取得している優良のドライバーが多いという統計がありますので、その分、自動車保険料が安くなります。
年齢条件の見直しについて
例えば、子供が免許を18歳で取得した場合、すぐに保険会社へ連絡をして全年齢補償に変えないと、子供が事故を起こしたときに、保険金が下りないことがあります。1台の車を家族で共有する場合は、この年齢条件の変更をこまめに行いませんと、多額の慰謝料などを支払うことになります。
保険会社としては、26歳以上補償としているので、26未満の人物が事故を起こしたとしても契約の範囲外になりますので、補償をする必要がなくなります。
26歳未満の子供が免許を取得した場合は、すぐに保険会社に連絡をして、補償の範囲を広範囲にしてもらうといいでしょう。
特約と保険料
補償の範囲を広範囲にしてもらいましょうといいましても、例えば、損保ジャパン日本興亜の場合、6等級ですと26歳以上は9%の割引があるのに対して、全年齢は28%の割増があります。
7等級になりますと、26歳以上は40%の割引があるのに対して、全年齢補償の場合11%の割増の自動車保険料を支払う必要があります。
そのため、年齢の適用範囲を広げたばっかりに保険料が大幅アップするということが多々あり、非常に頭を悩ませることになるでしょう。その場合には特約を利用することで、保険料を安く抑えることができるのです。
家族限定特約
家族限定特約というのは、運転をする人物を家族に限定するというものです。
- 契約者本人
- 配偶者
- 契約者または配偶者の別居の未婚の子供
- 契約者または配偶者の親族
このように、運転する人物を家族限定にすることで、全年齢の場合であっても保険料を安く抑えることができます。しかし、家族以外の人物が運転をした場合、特約のせいで保険金はおりませんので注意をしてください。
本人・配偶者限定にする
また、さらに運転する人物を絞ることで保険料を安く抑えることが可能です。
- 契約者
- 配偶者
この2人に限定をすることで、18歳で免許を取り、なおかつ結婚をしている方の場合は、これを利用することで、安く保険料を抑えることができます。
配偶者を除く家族も友人にも運転をさせずに自分で運転をするというのであれば、この条件は非常に魅力的なものになります。
まとめ
自動車保険料ですが、若い人が運転をするほど、事故を起こす確率というのが高いということで、保険契約者間の不公平をなくすために、若い人ほど保険料が高くなります。
しかし、保険料を安くするために、26歳以上補償のままで変更をしておかずに、家族で1台の車を共有した場合、万が一26歳未満の人物が事故を起こしても補償の範囲外になります。
自動車保険料が高くなるのを避けたい場合には、運転する人物を家族に限定したり、配偶者のみに限定する特約を利用することで、自動車保険料を安く抑えることが可能です。