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bikkuri128_128自動車保険には、任意保険を付けるのが一般的です。この任意保険の中に、対人賠償保険というものがあります。今回は、この対人賠償保険について紹介をします。

自賠責保険では不十分なのか?

対人賠償保険に関しては、加入が義務付けられている自賠責保険にて賄えるのでは、と考える方もいらっしゃると思われます。

しかし、この自賠責保険は支払限度額というものがあります。

  • 死亡事故の場合:1名あたり3000万円
  • 重度後遺障害の場合:1名あたり4000万円
  • ケガの場合:1名あたり120万円

このように支払上限が決まっています。しかしながら、死亡事故や重傷事故を起こしてしまった場合、自賠責保険の支払限度をはるかに超える、億単位の賠償を求められることがあります。

そこで、任意保険の対人賠償保険なのです。億単位の賠償を求められるような事態に備えるためにも、任意保険でも対人賠償保険を付けることが必要不可欠です。

任意保険の対人賠償保険は、相手の車に乗っている人、歩行者、同乗者などの他人を死亡、もしくは負傷させて法律上の損害賠償責任を負った場合、自賠責保険から支払われる保険金額を超える部分について、保険金が支払われます。

ここで注意が必要になるのですが、任意保険では対人賠償保険は「無制限」にするのが常識とされています。

無制限にする理由

無制限にする理由ですが、高額な賠償金の支払いというのは個人では、ほぼ不可能だからです。

例えば、死亡事故を起こして1億円の損害賠償請求が発生したとき、自賠責保険で最大3000万円まで支払われても、残り7000万円を支払うことが不可能というケースが一般的です。

そのため、任意保険の対人賠償保険は「無制限」にしておき、ストレスなく車の運転をした方が、いいのではないのでしょうか。

自賠責はあくまでも他人のための保険

自賠責保険に関してですが、支払いの対象はあくまでも他人です。

この他人とは「被保険者(保険の対象となる人)以外のことです。しかも、被保険者の配偶者や子は、保険支払の対象外になることがありますので、気を付けてください。

例えばですが、下記の場合、自賠責保険の保険支払の対象外になります。

  • 車で中央分離帯にぶつかる単独事故を起こしてしまった場合
  • 助手席や後部座席に乗っている妻や子供のケガをしてしまった場合
  • 駐車場に立っている自身の子供をはねてしまった場合

他人かどうかを分けるポイント

他人かどうかを分けるポイントですが、

  • 1つ屋根の下で生活をしているか
  • 別居しており、生計は別か

これが他人かどうかを判断するポイントになります。

対人賠償保険に未加入の車を運転する場合

対人賠償保険に未加入の自賠責保険のだけの車を運転する場合も注意が必要になります。

この場合に事故に遭うと「被保険自動車の運転者」になりますので自賠責保険の保険支払の対象にはならないのです。

過失割合で保険金額も大きく異なる

車を運転する方なら重々承知かと思われますが、対人事故を起こした場合、車の過失割合が大きくなるのが一般的です。もちろん、歩行者が信号無視をした、横断禁止の道路を渡ったという場合、相応の過失が認められ損害賠償の金額が減額をされます。

しかし、減額されたとしても、過失割合は車の方が高くなるので、安心する理由にはなりません。

まとめ

自動車保険の対人賠償に関してですが、自賠責保険にも対人賠償はあります。

しかし、自賠責保険に関しては非常に縛りが多くなりますので、実際問題、自賠責保険だけではカバーしきれない事態が多くあります。

つまり、

  • 自分のケガには適応されない
  • 支払いには上限がある
  • 自分の家族には適応されないことがある

しかも、任意保険の対人賠償保険に加入していない人の車を運転して事故に遭えば、保険の支払がないので、思いがけず他人を巻き込んでしまうこともあります。

必ず、任意保険の対人賠償保険には入る方がいいといえます。

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