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対物超過修理費用特約は、自分ではなく、事故を起こした相手の車を救済するための特約です。相手方の車の修理費用なら対物賠償保険に入っているから問題ないと思うかもしれませんが、対物賠償保険は車の時価価値までしか補償をしれくれないのです。とはいいましても、相手の救済のための特約です。この対物超過修理費用特約に加入するメリットとはどのような点にあるのでしょう。今回は、対物超過修理費用特約に加入するメリットを紹介します。

対物超過修理費用特約とは?

簡単に、対物超過修理費用特約について紹介をします。通常、自動車保険には相手の財産を破損させたとき賠償や補償のために、対物賠償保険があります。この対物賠償保険に加入をしていれば、物損事故を起こした場合、保証を無制限にしていれば、すべて保険会社が補償をしますので、自分は1円も支払う必要はありません。

物損事故に関しては、その事故が起きなかったら発生しなかった損害までも補償してくれるものであり、そのような損害は高額になる傾向がありますので、なるべくは無制限にしておいた方がいいでしょう。

しかし、車両に関しては補償を無制限にしていても、事故に遭った相手が自腹で車の修理費を支払う可能性があります。つまり、補償を無制限にしていても、補償されないケースがあります。

なぜかといえば、民法の規定で「賠償の責任額は時価額まで」となっているのです。これは不公平をなくすために、ある意味では正しい規程であるといえます。

そのため、対物賠償の責任額は、その破損した車の時価額までしか出ませんので10年以上前に購入した車の場合、車の時価額は低くなりますので、修理費用よりも補償費用が少ないということが多々あるのです。

過失割合が0なのに、自腹で修理費用を喜んで出す被害者はいません。しかも保険会社は余分な補償料を支払いたくないし、支払う義務がないので、必ず示談交渉が難航します。最終的には裁判になる可能性もあります。そのような面倒な事態を避けるために、対物超過修理費用特約があるのです。

対物超過修理費用特約は、対物賠償特約が賄いきれなかった分の修理費を出す特約です。一般的には50万円までされていますが、保険会社によっては無制限も用意している会社もあります。対物超過修理費用特約に加入していれば、誰も損をしませんので、示談交渉もまとまりやすくなり、スムーズに事故処理が進むといえます。

対物超過修理費用特約のメリット

メリットに関しては、前項で一部言及していますが、この3点につきます。

  • 被害者の救済
  • 事故処理・示談交渉の円滑化
  • 刑事処分への好影響

この3点が、対物超過修理費用特約のメリットです。普通に考えて、過失割合が0であるにも関わらず、修理費用を自分で負担する人間はいません。

そのため、この修理費用が解決されるまで、示談交渉には応じなくなります。そんなことってあるのかといえば、意外と多くあります。人間、怒り心頭していますと、冷静に考えれば無駄であることだってやりますので、必ず問題はこじれます。

さらに、示談が成立している場合、示談交渉が難航している場合よりも、刑事責任の処分に対して、好影響を及ぶ可能性があります。

自分自身へのメリットが大きい

相手の救済のための保険のようですが、まわりまわって自分自身にもメリットのある特約です。加入しないより、加入していた方が、いざというときに役に立ちます。そもそも、保険はいざというときにしか役に立たないのです。しかし、いざというときには、手札を多く持っている方が、状況を優位に進めることができるでしょう。

まとめ

対物超過修理費用特約のメリットは下記の3つです。

  • 被害者の救済
  • 事故処理・示談交渉の円滑化
  • 刑事処分への好影響

一見すると、対物超過修理費用特約は被害者の救済しかできない特約なのですが、メリットを見ると、メリットの内2つが実は、自分自身のメリットにつながる特約です。トラブルを避け、状況を優位に進める有効な特約といえます。

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