自動車保険料に関しては、事故を起こすリスクが高くなればなるほど、高額になります。逆に事故を起こすリスクが低ければ値引きされます。これは契約者間での不公平をなくすものですが、運転する人間を限定することで、不特定多数の人間が運転をする車よりも事故を起こすリスクというのを下げることができ、自動車保険料も安くなります。今回は運転者限定について紹介をしていきます。
運転者を限定するとは?
複数の条件から自動車保険料というのは算出されるのですが、複数の条件を見直すだけで自動車保険料は大きく差が出てきます。
特に運転をする人を限定することで、自動車保険料を安く抑えることが出来ます。1台の車を運転する運転手の人数が少なくなればそれだけ事故を起こす確率というのは低くなります。
一方、1台の車を家族で共有したり友人たちも運転をしたりするような、不特定多数の人間が運転するという状況にしていると、それだけ車の稼働率も上がりますし、運転する人物の腕前の優劣がありますので、結果として事故を起こす確率が高くなります。
つまり、運転する人を少なくして、保険での補償の範囲を狭くすることで、自動車保険料を低く抑えることが出来ます。
限定の範囲について
限定の範囲ですが、下記のようなものがあります。
- 運転者限定なし
- 家族限定あり
- 夫婦限定あり
- 本人限定あり
このようになります。下に行くほど補償の範囲が狭くなりますので、その分、自動車保険料を節約することが可能です。
当然のことですが、本人限定あり契約をしていて家族が運転をして事故を起こしても、それは自動車保険の補償の範囲外ですから保険金は1円もおりません。そのため、家族も同じ車を共有するのであれば、家族限定や夫婦限定にしておいた方がいいでしょう。家族が増えたり、減ったりする際にはこまめに見直すことで自動車保険料を安く抑えることができるでしょう。
補償する人数が少なくなればそれほど、事故を起こす可能性が少なくなるのですから、その分保険料が安くなります。
運転者限定なし
運転者限定なしに関しては、誰が運転をしても補償があります。例えば、同居している家族、別居している親戚や家族、友人や知人、すべての人が事故を起こしても保険金がおります。
その分、補償の範囲が広くなりますので、当然ですが自動車保険料は高くなります。
家族限定あり
これは家族に限定したものとなります。
- 契約者本人
- 同居の親戚
- 別居の未婚の子供
いわゆる家族が補償の対象になります。同居しているのであれば親戚まで補償の範囲になりますので、運転者限定なしと比べれば安くはなりますが、これでも自動車保険料は高くなります。
夫婦限定あり
これは、2人のみしか補償をしません。
- 契約者本人
- 契約者の配偶者
家族限定ありよりさらに限定をして夫婦のみしか補償の範囲にしていません。
本人限定あり
これは、契約者本人しか補償をしません。その他の人間が車を運転して事故を起こしても、例え、配偶者や家族であっても補償の範囲外です。
補償の範囲がもっとも狭いので、自動車保険料はもっとも安くなります。
まとめ
自動車保険料は事故を起こす確率が高くなればなるほど、高くなります。これは自動車保険の契約者間での不公平をなくための制度です。
その1つとして、運転者限定することで自動車保険料を安く抑えることができます。運転者限定なしにしているとその車を運転するすべての人間が補償の範囲になってしまいますので、その分、事故を起こす確率も、そして保険金を払う確率も高くなります。そのため、自動車保険料は高くなります。
一方、運転手を本人などに限定をすると契約者以外が運転をして事故を起こしても補償の範囲にはならないものの、その分、自動車保険料を安く済ませることが可能です。